【Cookie規制対策】広告業界におけるポストバック連携の重要性とは?(2023年度最新版)

2023年3月7日
マーケティング担当
マーケティング

広告主が広告配信側に対してコンバージョン発生の情報を返す仕組みである「ポストバック連携」は、広告業界において非常に重要な役割を担っています。

本記事では、ポストバック連携が普及した背景やメリットについて解説し、広告主にとってなぜポストバック連携が必要かをご紹介いたします。

ポストバック連携とは

まず、ポストバック連携とは、広告配信において広告クリックやコンバージョンの情報を、広告主側のシステムに自動で送信する仕組みのことです。これにより、広告主側は広告効果を測定し、広告配信の最適化や改善を行うことができます。

ポストバック連携が実装されることによって、広告主は広告配信側から正確な成果データを取得することができるため、広告主は広告の効果を的確に評価し、改善点を把握することができます。

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広告業界においてポストバック連携が普及した背景

広告業界においてポストバック連携が普及した背景には、Cookieの規制が深く関わっています。

従来、広告主はCookieを用いてユーザーの行動履歴を追跡し、ターゲティング広告の配信に利用していました。しかし、EUの「一般データ保護規則(GDPR)」やカリフォルニア州の「消費者プライバシー法(CCPA)」などの法規制により、Cookieの規制の風潮が高まり、ユーザーのプライバシー保護の観点からGoogleやAppleなどをはじめとする大手プラットフォーマーによってCookie規制が強化されるようになりました。

これにより、広告主は自社のWebサイト上でのユーザーの行動履歴を把握する必要がありましたが、一般的に広告主はユーザーが自社のWebサイト上でコンバージョン(購入や登録などの目標達成)した場合にのみその情報を把握することができるため、広告配信において効果を正確に計測できないという課題が出てきました。

そこで正確な成果データを取得できるようになるポストバック連携を利用することにより、広告主は自社Webサイトにおけるユーザーの行動履歴を広告配信プラットフォームに報告し、コンバージョンに至った広告配信の情報を受け取ることが可能となりました。

この方法により、広告主はターゲティング広告の精度を高め、広告費のムダを減らすことができるようになり、ユーザーのプライバシーも守られるため、広告主も法規制に適合するようになりました。

ポストバック連携のメリット

ポストバック連携には、以下のようなメリットがあります。

広告配信の最適化ができる

ポストバック連携が実装されている場合、広告主は正確な成果データを取得することができるため、正しい広告の成果に基づいたデータ分析ができます。そのため、広告主は広告の効果を的確に評価し、改善点を把握することができます。

具体的には、コンバージョン率の低い広告を除外したり、広告の配信タイミングを調整したりするなどの広告の最適化を行い、より良い成果を得ることができます。

広告主と広告配信側の信頼関係が築ける

広告配信側が正確な成果データを提供することで、広告主は広告の効果を正確に評価できるため、広告配信側に対する信頼度が高まります。逆に、広告配信側も広告主から正確な成果データを提供されることで、広告主に対する信頼度を高めることができます。

ログリーで連携可能なポストバック連携先に関して、以下記事にてまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

【ポストCookie対策】ASP・効果計測ツール ポストバック連携先まとめ

まとめ

Googleも2024年にCookieを廃止すると再発表し、これからもプライバシー保護の観点からCookie規制の風潮は高まっていくでしょう。そのため従来の方法だけでは、効果的な広告配信がどんどん難しくなっていきます。
今後もプライバシーに配慮しつつ、法規制やトレンドに適応し、効果的な広告配信を行っていきましょう。

<参考>
・https://www.ppc.go.jp/enforcement/infoprovision/EU/
・https://liskul.com/itp-37734

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