【2023年度更新】ネイティブ広告の最新動向―2022年7月版
まだまだ成長を続けるネイティブ広告市場。
ネイティブ広告の動向に関して、最新の調査結果が、Insider Intelligenceによって公開されました。この記事では、これら調査結果について解説していきます。
概要
ネイティブ広告とは
ネイティブ広告とは、広告が自然な形でコンテンツに組み込まれ、一般のコンテンツと同様に表示される広告形式のことです。例えば、ニュース記事の中に表示される広告や、SNSのフィードに表示される広告がネイティブ広告の代表的な例です。
コンテンツの一部として自然な形で表示されるため従来のバナー広告などと比較して、ユーザーにとってもストレスを感じにくく、クリック率やコンバージョン率が高いことから、近年注目を集めています。
以下リンク先の記事でネイティブ広告に関して更に詳しく解説しているので、よろしければご覧ください。
【5分で分かる】ネイティブ広告(ネイティブアド)とは何か?定義や特徴、広告効果まで分かりやすく解説!|2023年度最新版
2023年のネイティブ広告費予想
米国におけるネイティブ広告費は、2023年には前年比12.5%増の985億9000万ドルに達すると予想されています。
ネイティブ広告が急速に増加している理由
2021年、広告主はディスプレイ広告に1,187億2,000万ドル(前年比39.4%増)を費やしました。このディスプレイ広告費の内64.2%は、ソーシャルネットワークやニュースサイトのプロモーションコンテンツやインフィードユニットを含むネイティブディスプレイ広告に費やされています。
また、2022年のネイティブディスプレイ広告費は、前年比14.9%増の876億ドルに達すると予測しています。この支出の大部分は、モバイルデバイスとソーシャルメディアプラットフォームに投入されるでしょう。実際、ネイティブソーシャルディスプレイ広告は、2022年では17.6%、2023年には13.9%成長すると予測されています。
プログラマティックディスプレイ広告(API経由で取引されるデジタルディスプレイ広告)も盛んで、3rd party cookieが徐々に廃止される中、マーケターは不確実性が残っているにもかかわらず、支出を増やしています。特にネイティブのプログラマティックディスプレイ広告費は834億2000万ドルに達し、全体の67.7%を占めると予想されています。
ネイティブ広告の需要
モバイル広告においても、ネイティブ広告の採用が進んでおり、その需要が高まっています。広告主は、従来のバナー広告やインタースティシャル広告に代わり、ネイティブ広告の採用を検討するようになっています。また、広告配信媒体も、ユーザーのストレスを軽減するため、ネイティブ広告の採用を進めている傾向があります。
また、大手プラットフォームであるAmazonやGoogleが提供するネイティブ広告プログラムの人気が高まっており、今需要が増加することが予想されています。
ネイティブ広告の将来性
ネイティブ広告はソーシャルネットワークや動画広告市場において、益々重要な存在となっていくでしょう。特に動画広告は、ソーシャルネットワーク広告費全体に占める割合が増加しており、2022年の米国SNS動画広告費は前年比20.1%増の243.5億ドルに達すると予想されています。これは、米国SNS広告費全体の3分の1以上を占めます。ネイティブ広告はソーシャルネットワークや動画広告市場において、益々重要な存在となっていくでしょう。
まとめ
ネイティブ広告は年々成長を続けており、今後も将来性が期待されています。特に動画広告市場において、益々重要な存在となるでしょう。
今後もネイティブ広告を始め、メディア、マーケティング業界においても、最新の技術、市場動向、競合他社に関するビジネスインサイトを注視していきましょう。
<参考>
・Native video advertising 2022https://www.insiderintelligence.com/insights/native-ad-spending/
・eMarketer (2019). Native Advertising Trends 2019: Marketers Step Up Native Campaigns Amid Industry Consolidation and Regulatory Challenges. https://www.emarketer.com/content/native-advertising-trends-2019