【最新版】主要SNS別インフルエンサーマーケティングの特徴と費用相場

2025年5月14日
マーケティング担当
Buzz

「インフルエンサーマーケティングを始めたいけど、どのSNSプラットフォームを選べばいいの?」

「InstagramとYouTube、TikTok、X(旧Twitter)、それぞれの特徴やインフルエンサーの費用相場ってどう違うの?」

「自社の商材やターゲットに合ったSNSとインフルエンサーを見つけるには、どうすれば…?」

インフルエンサーマーケティングの重要性が高まる中、多くの企業担当者様がこのような課題に直面しています。最適なSNSプラットフォームを選び、適切な予算で効果的なインフルエンサーを起用することは、施策成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。

この記事では、主要なSNSプラットフォーム(Instagram、YouTube、TikTok、Xなど)別に、インフルエンサーマーケティングの特徴、ユーザー層、相性の良い商材、そして気になるインフルエンサーへの依頼費用相場について、2025年現在の最新情報を踏まえながら分かりやすく解説します。

この記事を読めば、自社の目的や予算に最適なSNSプラットフォームとインフルエンサー戦略のヒントが見つかり、より効果的なインフルエンサーマーケティングへの第一歩を踏み出せるはずです。

なぜSNS選びが重要?インフルエンサーマーケティング成功の前提

インフルエンサーマーケティングを計画する上で、最初の重要なステップが「どのSNSプラットフォームで実施するか」を選ぶことです。なぜなら、各SNSはその特性やユーザー層が大きく異なるためです。

各SNSのユーザー層と文化の違い

例えば、Instagramはビジュアル重視で若年層~ミドル層の女性に人気があり、YouTubeは幅広い年齢層に多様なジャンルの動画コンテンツが支持されています。TikTokは特に10代~20代の若年層に強く、ショート動画とトレンド性が特徴です。X(旧Twitter)はリアルタイム性と情報拡散力に優れています。このように、SNSごとに独自の「文化」や「空気感」が存在します。

商品・サービスとSNSプラットフォームの相性

自社の商品やサービスが、どのSNSの特性やユーザー層と最も親和性が高いかを見極めることが重要です。例えば、アパレルやコスメ、グルメといったビジュアル訴求が効果的な商材はInstagramと相性が良く、商品の詳細なレビューや使用方法を伝えたい場合はYouTubeが適しています。

目標達成に適したSNSの選択が効果を左右する

「認知度を上げたいのか」「具体的な購買に繋げたいのか」「特定のコミュニティで話題にしたいのか」など、インフルエンサーマーケティングの目的によっても、最適なSNSは変わってきます。目的とSNSの特性を合致させることが、施策の効果を最大化するための大前提となります。

【主要SNS別】インフルエンサーマーケティングの特徴とポイント

それでは、主要なSNSプラットフォーム別に、インフルエンサーマーケティングの具体的な特徴と活用のポイントを見ていきましょう。

Instagram(インスタグラム)

 ユーザー層と特性:

     国内月間アクティブユーザー数3,300万人以上(2019年時点)。

     10代~30代の女性ユーザーが中心だが、男性や40代以上の利用も増加傾向。

     写真や動画(リール、ストーリーズ)といったビジュアルコンテンツがメイン。

     「インスタ映え」という言葉に代表されるように、おしゃれで魅力的な世界観が好まれる。

     ハッシュタグ検索による情報収集が活発。

 インフルエンサーマーケティングとの相性:

     ファッション、美容(コスメ・スキンケア)、旅行、グルメ、インテリア、フィットネスなど、ビジュアルで魅力を伝えやすい商材との相性が抜群。

     ブランドの世界観を表現しやすく、ブランディングにも有効。

 効果的な投稿形式:

     フィード投稿(高品質な写真・カルーセル)

     ストーリーズ(24時間で消える手軽な動画・画像、アンケートや質問機能も活用)

     リール(ショート動画、トレンド音源の活用)

     ライブ配信(リアルタイムなコミュニケーション、Q&A)

 注意点:

     写真や動画のクオリティが重要。

     ハッシュタグ戦略(適切なキーワード選定、投稿数)が効果を左右する。

     ストーリーズは24時間で消えるため、ハイライト機能を活用するなどの工夫も。

YouTube(ユーチューブ)

 ユーザー層と特性:

     国内月間アクティブユーザー数7,000万人以上(2022年時点)。

     老若男女問わず幅広い層が利用。情報収集や学習、エンタメ目的に活用。

     動画コンテンツがメイン(数分~数十分程度の比較的長尺なものも多い)。

 インフルエンサーマーケティングとの相性:

     商品の詳細なレビュー、使い方・ハウツー解説、体験談(Vlog)、専門知識の解説など、情報量の多いコンテンツと相性が良い。

     ゲーム実況、教育系、美容系、料理系など、多様なジャンルのインフルエンサーが存在。

 効果的な投稿形式:

     タイアップ動画(企業案件として制作・公開される動画)

     商品レビュー動画

     チュートリアル動画

     YouTubeショート(短尺動画)

     ライブ配信

 注意点:

     動画制作には時間とコスト、企画力が必要。

     視聴者の離脱を防ぐため、動画の構成や編集の質が重要。

     タイトルや説明文、タグ設定といったYouTube SEO(VSEO)も意識する必要がある。

TikTok(ティックトック)

 ユーザー層と特性:

     国内月間アクティブユーザー数1,700万人以上(2021年時点)。

     10代~20代の若年層が中心だが、他の年代にも広がりつつある。

     15秒~数分程度のショート動画がメイン。

     音楽やエフェクトを使ったエンタメ性の高いコンテンツ、トレンドの移り変わりが速い。

 インフルエンサーマーケティングとの相性:

     ダンス、コメディ、チャレンジ企画、ライフハック、HowTo系など、短時間でインパクトを与えられるコンテンツ。

     若年層向けのトレンドに敏感な商品やサービス。

     ユーザー参加型のキャンペーン(ハッシュタグチャレンジなど)と相性が良い。

 効果的な投稿形式:

     ショート動画(BGMやエフェクトを効果的に使用)

     ハッシュタグチャレンジ

     ライブ配信

 注意点:

     トレンドの移り変わりが非常に速いため、企画の鮮度が重要。

     BGMの選曲やエフェクトの使い方が効果を大きく左右する。

     広告色が強すぎると敬遠されやすいため、エンタメ性や共感性を重視した企画が必要。

X(旧Twitter)(エックス)

 ユーザー層と特性:

     国内月間アクティブユーザー数4,500万人以上(2017年時点、旧Twitter)。

     匿名性が高く、本音が出やすい。趣味や共通の関心事での繋がりが強い。

     リアルタイム性が非常に高く、情報の拡散スピードが速い。

     20代~40代を中心に幅広い層が利用。

 インフルエンサーマーケティングとの相性:

     新商品やキャンペーンの告知、話題性の喚起、イベントのリアルタイム実況。

     ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーション(リプライ、リポストなど)を促す施策。

     プレゼントキャンペーンなど、拡散を狙った企画。

 効果的な投稿形式:

     テキスト投稿(簡潔でキャッチーなものが好まれる)

     画像やGIF、動画を添付した投稿

     アンケート機能の活用

     スペース(音声ライブ配信)

 注意点:

     情報がすぐに流れてしまうため、継続的な発信や投稿タイミングの工夫が必要。

     ネガティブな情報も拡散しやすいため、炎上リスクへの配慮と迅速な対応体制が重要。

     短い文字数でいかに魅力的に伝えるかがポイント。

その他SNS(Facebook、LINE VOOMなど)の簡単な特徴

 Facebook: 実名登録制で信頼性が高く、ビジネス利用も多い。30代以上の利用者が比較的多い。ターゲットを詳細に設定した広告配信との連携も有効。

 LINE VOOM: LINEアプリ内の動画プラットフォーム。LINEの国内月間アクティブユーザー数は9,600万人(2023年9月末時点)と非常に多く、幅広い層へのリーチが期待できる。

気になる!インフルエンサーへの依頼費用の相場と内訳

インフルエンサーマーケティングを検討する上で、最も気になるのが「インフルエンサーへの依頼費用はどれくらいかかるのか?」という点でしょう。費用相場は様々な要因によって変動します。

インフルエンサー費用の主な決定要因

 フォロワー数: 最も基本的な指標。フォロワーが多いほど影響力も大きいと見なされ、費用も高くなる傾向。

 エンゲージメント率: 投稿に対するフォロワーの反応率(いいね、コメントなど)。単にフォロワーが多いだけでなく、アクティブで熱量の高いフォロワーを抱えているかが重要。

 専門性・影響力: 特定の分野における専門知識や権威性、独自の世界観を持つインフルエンサーは価値が高い。

 投稿内容・工数: 依頼する投稿の形式(写真1枚か、長尺動画か)、制作にかかる時間や手間。

 契約期間・投稿回数: 単発の依頼か、長期的な契約か、投稿回数は何回か。

 権利関係: 制作物の二次利用(企業のWebサイトや他の広告への転用など)の可否や範囲。

一般的な費用相場:「フォロワー単価」という考え方

一つの目安として、「フォロワー単価」という考え方があります。これは「フォロワー1人あたりいくら」という計算方法で、一般的には1フォロワーあたり1円~5円程度が相場と言われています。

 例:フォロワー10万人のインフルエンサーにフォロワー単価2円で依頼する場合 → 10万人 × 2円 = 20万円(1投稿あたり)

ただし、これはあくまで目安であり、前述の様々な要因や、インフルエンサーの種類(メガ、ミドル、マイクロ、ナノ)によって大きく変動します。特に専門性の高い分野や、エンゲージメント率が非常に高いマイクロ・ナノインフルエンサーの場合、フォロワー単価の考え方が当てはまらないこともあります。

【SNS別】費用相場の傾向

Instagramのインフルエンサーへの依頼費用は、フォロワー単価2円~4円程度が比較的多いと言われます。美容系やファッション系など人気ジャンルでは高くなる傾向も。

YouTubeは動画制作のコストがかかるため、一般的に他のSNSより費用が高くなる傾向があります。企画内容や動画の長さによって大きく変動します。

TikTokは若年層に人気のインフルエンサーが多く、フォロワー単価は比較的抑えめなケースもありますが、人気急上昇中のインフルエンサーは高額になることも。

X(旧Twitter)は、投稿の手軽さから比較的安価な場合もありますが、拡散力のあるインフルエンサーは高額になることもあります。

費用の内訳

依頼費用には、以下のようなものが含まれる(あるいは別途発生する)場合があります。

 インフルエンサーへの直接報酬(投稿制作費、出演料など)

 商品提供(ギフティング)の費用(商品原価、送料など)

 インフルエンサー所属事務所へのマージン(手数料)

 インフルエンサーマーケティングプラットフォームの利用料

課金形態の種類

 固定報酬型: 1投稿あたり〇〇円、といった形で事前に報酬額を決定。

 成果報酬型: 投稿経由での売上やコンバージョン数に応じて報酬を支払う。導入しているインフルエンサーや事務所はまだ少ない。

 ギフティング: 商品やサービスを無償で提供し、その体験を投稿してもらう。必ずしも投稿が保証されるわけではない。

<h2>インフルエンサーマーケティングの費用対効果を高めるには?</h2>

予算が限られる中で費用対効果を高めるためには、いくつかのポイントがあります。

マイクロ・ナノインフルエンサーの活用も検討

フォロワー数は少なくても、特定の分野で熱量の高いコミュニティを持つマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーは、エンゲージメント率が高く、費用も比較的抑えられる場合があります。ニッチな商材や特定のターゲット層に深くリーチしたい場合に有効です。

長期的な関係構築を目指す

単発の依頼だけでなく、インフルエンサーと長期的なパートナーシップを築くことで、よりブランドへの理解が深まり、自然で熱意のこもった発信が期待できます。アンバサダー契約などもその一例です。

明確なKPI設定と効果測定

前述の通り、施策の目的とKPIを明確にし、実施後は必ず効果測定を行いましょう。費用に見合う効果が得られたのかを検証し、次回の施策に活かすことが重要です。

ギフティング施策の効果的な実施

費用を抑えつつインフルエンサーにアプローチする方法としてギフティングがありますが、単に商品を送りつけるだけでは効果は期待できません。インフルエンサーが本当に興味を持ちそうな商品を選び、丁寧な依頼状を添えるなど、関係構築を意識したアプローチが大切です。

SNSとインフルエンサー選定のヒント

最適なSNSとインフルエンサーを選ぶためのヒントをまとめます。

自社のターゲット顧客が最も利用しているSNSは?

まず、自社がアプローチしたい顧客層が、どのSNSを日常的に利用しているかを調査・把握することが出発点です。

商品・サービスの特性と親和性の高いSNS・インフルエンサーは?

自社の商品やサービスが持つ特性(ビジュアル訴求型か、情報量重視型か、エンタメ性かなど)と、各SNSの特性、そしてインフルエンサーの世界観がマッチしているかを見極めましょう。

予算内で最大の効果を期待できる組み合わせは?

設定した予算の中で、どのSNSで、どのクラス(メガ、ミドル、マイクロなど)のインフルエンサーに、どのような内容で依頼するのが最も効果的か、複数の選択肢を比較検討しましょう。

プラットフォームやツールを活用したインフルエンサー選定

インフルエンサーマーケティングプラットフォームやツールを利用すると、多数のインフルエンサーの中から、フォロワー属性、エンゲージメント率、過去の実績などをデータに基づいて効率的に検索・選定できます。

まとめ:最適なSNSとインフルエンサー選定でマーケティング効果を最大化

今回は、主要SNS別のインフルエンサーマーケティングの特徴と、気になるインフルエンサーへの依頼費用相場について解説しました。

プラットフォームごとにユーザー層や文化、得意な表現方法が異なるため、自社の目的や商材、ターゲット顧客に合わせて最適なSNSとインフルエンサーを選び出すことが、施策の成否を大きく左右します。また、費用相場はあくまで目安であり、フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や専門性、依頼内容などを総合的に考慮して、適切な予算設定と交渉を行うことが重要です。

インフルエンサーマーケティングを成功させるには、自社の目的やターゲット顧客に最適なSNSを選び、適切なインフルエンサーに依頼し、その費用相場を理解することが不可欠です。特に、Instagramなどでインフルエンサーに依頼する際の費用や、各SNSの特性を把握するのは難しいものです。ログリーが提供する『Buzz』は、多数のインフルエンサーの中から、AIがあなたのキャンペーンに最適な候補を提案し、過去の投稿データなどから効果を予測、さらに施策管理からレポーティングまでを一元的にサポートするプラットフォームです。SNS別のインフルエンサー選定や、費用相場に応じた効果的なプランニングにお悩みなら、ぜひBuzzの詳細をご覧ください。

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